2015.07.28 Tuesday
己を恥じて 怒りを覚えよ
JUGEMテーマ:ねこのきもち

奥さんを仕事に送った帰り、時刻は朝7時50分、パパさんは車で信号待ち、確か先頭から3台目だったと思います、ぼ〜と前を見ていた次の瞬間、車が歩道に突っ込んで来て大破、エアバックの煙が上がり、物凄い音だったと記憶しています。
”やばい!”、いっこうに車から人が降りて来る気配はなく、しかしこのままハザードを焚き、車を止めてパパさんが駆け寄ってしまっては大渋滞にもなり兼ねない、おそらく30秒足らずだったとは思いますが、信号が変わるまでとても長かったように思えました。
パパさんの車からその車まではものの5メートル、信号が変わりパパさんは自分の車を脇道に入れ、一目散に駆け寄りました、”やばい、死んでる!”、運転席には20代と思われる女性が首を項垂れて、動く気配はありませんでした。
”大丈夫?、大丈夫?”、そう2、3回声をかけ肩をゆすると微かに口が動き、意識が少し戻ったように思えました、パパさんは反対側の横断歩道に立っていた女性に、”誰か連れて来てー!”、そう大声で叫びました。
意識朦朧の女性が起き上がろうとしたので、”横になってたほうがいいから!”、そう声をかけ携帯電話で110番をしました、そして横断歩道に立っていた女性もこちらに来てくれたわけですが、この女性とその母親が実は、横断歩道で待っている時に事故の一部始終を目撃していたのでした。
パパさんが携帯で警察と話をしている時に警察が色々聞いて来るもんだから、思わず、”そんな事より先に救急車を呼んでくれ!”、気づけばそう怒鳴っていたように思います、でもね、”救急車は他の人(他の携帯)から連絡してもらえるかな?”そう言って来たわけですよ。
”ふざけた事言ってんじゃねえ!”、とは言わなかったけれど、でも事故を目撃した女性は携帯を持ってないし、運転してた女性の携帯はあったけれどそれどころじゃないでしょ普通!警察からボタン一つで救急車なんか呼べるでしょ!
放心状態の女性が少し喋れるようになったので、”ここは?ここは大丈夫?ここは痛くない?”、そう念入りに聞いてみました、どうやら顔を打ったらしく、首筋にはシートベルトの痕が、そして自分でもどうしていいのか分からなかったのでしょう、少し涙ぐんでいた様に思います。
道路に座り込む様に車から降りようとしたので、パパさん女性を抱きかかえてまた運転席に戻したんですけどね、でもその間は誰も来ないんですよね〜、ちらほら見てる人はいるのに、なんで誰も来ないんだ!
こういう時って言葉なんか選んでる必要もなく、ただストレートに言うしかないんだよね、”娘さんが今事故に遭われて、どこどこの交差点にいます、意識はあります、今すぐに来てください”、パパさんはそう母親に伝えました。
ほどなくして警察、お母さん、事故の原因となったもう一台の車の運転手、そして車から油が漏れていたため消防車もやって来ました、でも救急車がいっこうに来ない!
警察は事の次第を把握していないらしく、誰が当事者か、誰が目撃者かも分かっておらず、”救急車には連絡した?”と、寝ぼけた事を言ってくる始末、あんたらより救急車の方がよっぽど重要なんだよ!女性の頭の中で内出血でもしてたら一刻を争うってのに。
その後、優しく優しく救急隊員の手によって保護された女性、救急隊員も少し警察のデリカシーの無さに苛立ちを覚えていた様に見えました、後遺症もなにもなく、まだ若く初々しいその女性の未来が奪われない事を、ただただ祈るばかりです。
それにしても、多くの車が信号待ちで見ていたわけですよ、東西南北、どの位置からも大破した車は目に入るのに、どうして誰も駆け寄らない?車なんて止めようと思えばどこにだって止められるのに。
パパさんの前の車2台も信号が変わると行ってしまい、しかもパパさんより大破した車に近かったわけで、その車の中の状況が見えてたはずじゃないか!あんたら人間のクズだよ!どうして助けない!
パパさんはトラックの運ちゃん時代、特に雨の日や明け方、追突した車の中で死んでいる人間や、道路に横たわって死んでいる人間を何度も目の当たりにして来ました、だからと言って死人に慣れるなんて事があるはずもない。
駆け寄るのが怖いですか?死人を見るのが怖いですか?そんな事を言ってたら誰一人として助けられない、綺麗な物だけを見て人生を終えて行く事が、そんなに素晴らしい事ですか!
パパさんは昨日書きました、”そこまでする必要はないやろ!”、こんな人間が、こんな悪魔が心の中にいる事を、これはつまり、”誰かが助けてくれるやろ!”と同じ事、あの状況で一刻も早く救急車に乗せてあげたかった、ただそれだけなのに、なぜ見てみぬふりをする。
優月、人間は薄情だね、こんな上っ面だけの人間に、猫など守れるはずもない、そう思わないか優月、思い知らされたよ優月、どれほど人があてにならないか、これからどうやって君たちを守って行けばいい、教えておくれよ、ゆ・づ・き!
では、今日はこの辺で、力を貸して下さった事故を目撃した女性とその母親、心より感謝申し上げます、本当にありがとう!そして、車を運転してた女の子、すぐに良くなるから、なにも心配はいらないからね。
バイバ〜イ!
- コメント
- キームーママさんへ。
川で溺れている子供を助けに入って、帰らぬ人となってしまったり、電車のホームから落ちた人を助けようとして犠牲になったりと、いい人はなんでこんなに命が短いんだろ?
地下鉄で電車が来て、それに乗ってしまえばすべてを忘れ去る事が出来る、それならそれでいいでしょう。
でも、電車に乗り込む前に一言、”私に出来る事はないですか?”、そう聞いて欲しかった。
街角の献血もいいけれど、体が動くんなら実践しなきゃ、人助けってやつをね。
では。 -
- 雨のち時々いつか晴れ
- 2015.07.29 Wednesday 20:48
- ちゃい子さんへ。
お節介なぐらいでちょうどいい、要所要所で見え隠れするお節介ほど、人の有難味を感じられるのではないでしょうか。
目の前にあるゴミ屑を拾うか、それとも避けて通るか、こんな些細な事でもその人となりが分かる様な気がします。
パパさんはいつも阪神淡路大震災を思い出します、みんなが凄かった!関西人の人となり、大いに見習いたいですね。
では、。
-
- 雨のち時々いつか晴れ
- 2015.07.29 Wednesday 20:35
- にんじんさんへ。
あの場所にいた誰もが、いったいどんな気持ちで見ていたんだろう、自分の子供だったら発狂して飛んで行くはずなのに(*_*;
これからも、お互い人を助ける為に色んな経験を積んで行きたいですね、だって普段やってない事は、いざって時、出来ないもんね(*^^*)
いつもありがとう! -
- 雨のち時々いつか晴れ
- 2015.07.29 Wednesday 20:22
- にゃんずぱぱちさんへ。
にゃんずぱぱちさんの様な人がいてくれることで、気持ちが救われる様な気がします。
”邪魔だ”とほざいた人間は、天に唾を吐いた様なもの、自分のケツも拭けない小心ものです。
そんな人間に限って自分が苦しい時にはわめき散らす、なんともまぁ救いようがありません。
倒れられた男性、一生にゃんずぱぱちさんの事、忘れませんよ(*^^*)
では、またね。
-
- 雨のち時々いつか晴れ
- 2015.07.29 Wednesday 20:18
- パパさん、女性を助けてくれてありがとう!
私もにゃんずぱちさんと同じような経験があります。
通勤路に地下鉄ホームで、てんかん発作で倒れた男性に駆け寄ったのは私と、年配の女性たった一人、その内に到着した電車に並んでいた人たちはどんどん乗り込み、駆けつけた駅員さんと私と年配女性の3人を電車の中からまるでテレビでも見るように眺めているだけ、本当に世の中自分さえよければいい人がこんなにも多いなんてと愕然としました。しばらく人間不振に落ち入りましたね。 -
- キームーママ
- 2015.07.29 Wednesday 18:46
- 大変でしたね。
集団心理っていうのかな、まわりにたくさん人がいると
「誰かがやるから大丈夫」「誰かがやってるから大丈夫」って
思うものらしいです。
こういうときは「誰か救急車を呼んでください」ではなく
「そこのメガネをかけた女性の方、救急車を呼んでください」
「そこのTシャツの方はこちらで手伝って」と
具体的に指名して指示するといいって聞いたことがあります。
大阪のおせっかいおばちゃんの私は言われなくても
近寄って行くやろけどね。
それにしても警察、はよ救急車呼ばんかい!ですよね。
110番したときに一緒に救急車の手配もしてくれたらいいのに。 -
- ちゃい子
- 2015.07.28 Tuesday 22:38
- 流石、パパさん!
私も同意見です。
時代と共に人間の心は腐って行ってますね!
良心のカケラもないのでしょうか?
私はそんな人間にはなりたくないです! -
- にんじん
- 2015.07.28 Tuesday 21:57
- パパさんと似たような経験があります
以前私の目の前で男性が倒れたのですが
その男性をみんな避けて行くんです・・・
私ともうひとりの方で救急車がくるまで
介抱していましたが誰も近づきません・・・
それどころか「邪魔だ」と捨てゼリフ吐いた
奴もいました
怒りと悲しみで複雑な気分でした -
- にゃんずぱぱち
- 2015.07.28 Tuesday 17:23
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